メンテナンス・ノート

 

車椅子安全整備士の私がメンテナンスをするときに使っているグリスを紹介します

車椅子を安全にしようする、長く大切に使う為にはメンテナンスは欠かせません。

 

その中でも簡単に出来るのがグリスアップ、動く部分に油を注す事です

 

スプレータイプを使えば シュッと 一吹き、動きがスムーズになり

 

使いやすくなると同時に部品自体の劣化も防ぐことが出来ます

 

 

ただ、ホームセンターに行くとグリスの種類が沢山あって、

 

どれを使ったらいいのだろうか??

 

そんな方の参考になるように今回は私が使用しているグリスを紹介します。

 

 

 

 
日常のメンテナンスで使用しているグリス2種類
 
私がメンテナンスをするときに主に使用するグリスです
 

①KUREシリコンスプレー

 

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特徴

 
シリコンオイルを主成分とし、耐熱性・耐水性・耐候性が高い潤滑剤です
 
プラスチックや木材、ゴム、などにも悪影響が出にくい
 
万能に使えるグリスです
 
※メーカーや種類によっては溶剤(石油やアルコールなど)を使用している
 物もあります、万能に使う場合は無溶剤タイプを使用してください。
 

 

 

 
 
 

②KUREドライファストルブ

 

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特徴

 

フッ素樹脂を配合した、ドライタイプの潤滑剤です

 

ドライタイプなので吹き付け後、乾きベタベタしない

 

吹き付け部が乾くのでホコリなどが付きにくい

 

シリコンオイルより潤滑性能が良く耐久性がある

 

シリコンオイルと同様に万能にしようできる

 

シリコンオイルより潤滑性能がいいので、強力に保護したい部分に使用できる

 

※スプレーしたところが白くなるので、目立つ場合は拭き取る必要があります

 

 

 

 

 

 

2種類のグリスの使い分け

 

では実際の作業時にどう使い分けているのか、簡単に説明いたします

 

シリコンスプレーは比較的、力(荷重)が掛からない部分に使います

 

例えば

 

スイングアウト式フットプレートの回転部分

 

背折れ機構のレバーとピン

 

介助ブレーキのレバーの付け根

 

など

 

ドライファストルブは荷重がかかる場所、しっかり保護したい場所に使います

 

例えば

 

駐車ブレーキレバーのリンクやジョイント部分

 

クロスフレームの交点、フレームとの繋ぎ部分、タスキのボルト部分

 

フレームのシートパイプを支える部分

 

 

グリスアップ箇所はこちらの記事を参考にしてください。

 

kashiwagi-wheelchair2.hatenablog.com

 

まとめ

 

今回は二種類のグリスを紹介させていただきました。

 

定期的にグリスを注す作業をすることによって、車椅子を診ること気に掛ける事が

 

できると私は思います

 

メンテナンス不足による事故を減らすためにも、できるところからやってみましょう

 

最後に、今回紹介したグリスを両方揃える必要はありません

 

ドライファストルブでほぼカバーできます。

 

※くれぐれも介助用ブレーキのドラム部分にグリスを注さないでください。

 

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