メンテナンス・ノート

 

車椅子の修理、タックルブレーキのガタつき

市内施設様から車椅子のタイヤのパンク修理のご依頼です

 

車種は松永製作所製「ARー301」アルミ製スタンダード車椅子

 

現在もなおコロナウイルスの心配がございますので現地修理ではなく、お預かりして

 

対応する事にいたしました。

 

 

さて、ご依頼のパンク修理の件ですが

 

原因は虫ゴムの劣化です、 これで修了といきたいところですが

 

いつもと同じく空気を入れるバルブは曲がり、さらに今回は空気入れを

 

接続できないほど中に引き込まれている状態

写真 上 今回修理の物   下 正常な状態の物

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肝心のタイヤも溝が無くなりツルツル

 

なのでチューブとタイヤを交換いたします。

 

今回の記事の本題です

 

部品が届くまでの間に簡単に点検を行おうと思います

 

その時一番気になったのがタックルブレーキのガタつき

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毎日の使用でガタガタ、今にも壊れそう

 

お客様からご指摘はされておりませんが、タイヤ交換後に調整する箇所なので

 

簡単に応急処置をします

 

本来はタックルブレーキを新品に交換するのが望ましい

 

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カバーを外すとナットで固定されいる箇所が2カ所あります

このタイプはこのナットを締めこむ事でガタつきについては応急処置ができます

 

しかし、あくまでも応急処置

 

原因はリンク部分の摩耗(すり減り)

 

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このブレーキにはナイロン製のスペーサーブッシュという部品が使われおり

 

この部品が破損したためにガタつきが発生していました。

 

このまま使用を続けると金属部分も摩耗し今以上にガタつきが大きくなり、ブレーキを

 

適正に調整できなくなる恐れがあります

 

大変危険な車椅子です、今回はタイヤと一緒に修理します

 

ナイロンブッシュの交換とグリスアップで完了

 

kashiwagi-wheelchair2.hatenablog.com

 

 

終わりに

毎回感じる事ですが、ブレーキの効きが悪い物、タイヤの空気が少ない物など

 

普通に使用して事故等を起こさず介助されいる方の技術についてすごいと思います

 

それだけ、たくさんの業務に追われいるんだなとも感じます

 

私がメンテナンスする事でそういった方々のお役に少しでも立てるよう

 

努力していきたいと思います。