メンテナンス・ノート

 

車いすの大まかな種類について解説

車いすの大まかな種類について復習したいと思います。

 

 

なぜ車いすには沢山の種類があるのか

利用者のニーズに合せられるよう、沢山の種類があります

なので選ぶ時は、何を重視するのかをしっかりと考える必要があります、ただし

「スティック操作で動く電動車いすで、軽くて車に片手で積み込める車いす

この二つを満たすものは無いでしょう

この様に車椅子製作する上で矛盾する事もあるので注意が必要です。

 

大分類

自走式

自分で動かせるように、大きな後輪に手で漕ぐ為のハンドリムが付いている

介助式

動かす時は介助者が操作する為、後輪が小さくハンドリムが付いていない

電動車いす

車輪を動かすためのモーターが付いており、操作レバーや操作ボタンなどで電動でうごかす事が出来る

電動カート

JISによる名称は「ハンドル型電動車椅子」といい、シニアカーと呼ばれたりセニアカーと呼ばれたりもします。

セニアカーはスズキ自動車の登録商標している商品の名称です

 

中分類

リクライニング式

背もたれが後方に倒れ、角度を自由に調整できる

チルト式

座面と背もたれの角度を保ったまま、座面と背もたれを一緒に倒す事が出来る

チルト・リクライニング式

リクライニング式とチルト式の両方の機能を持ったもの

 

6輪式

車輪が6輪付いており、最も小回りが利き、漕ぐのも楽

モジュール式

体型や身体状況に合せて、各パーツの組み合わせや調整によって寸法の変更が可能

標準式

座位を保つための“いす”部分と、移動するための“車輪”が基本的な構成でその他の

特殊な機能を持たない

手動リフト式

手動で座面の高さを変える可能、電動で駆動するは電動リフト式

手動スタンディング式

座位姿勢から立ち上がる機能がついた車椅子、立位姿勢をとる事が出来る

片手駆動型

片側の駆動輪に2本のハンドリムがついており、片手で両側の車輪の操作が出来る

レバー駆動型

レバーによって車輪を駆動する車椅子、両手で操作する物、片手で両側の車輪をそうさする物がある

 

小分類

 
フットサポート開閉式

フットサポートが外側に開く、取り外す事が出来る事によりベットやトイレに近づきやすくしたり、移乗の時足もとが邪魔にならない

肘置き跳ね上げ式

ベットなどに乗り移る時に邪魔にならないように跳ね上げる事が出来る

肘置き高さ調整式

利用者の姿勢や肘の高さに合わせて調整できる事で、姿勢崩れの予防をすることが出来る

背折れ式

一般的に背折れというと、背もたれ部分が折れ曲がり車に積み込む際にコンパクトに折りたたむことが出来るものですが、

背もたれのフレームを円背などの背中のカーブに合わせる為に調整できる物もあります、ただこれを背折れ式と呼ぶかは不明です。

足台エレーベーティング式

足を延ばして座る必要がある人の為にレッグサポートが上がるもの

 

その他

スポーツ用車いす

パラリンピックで見たという方が多いと思いますが、それぞれの種目にあわせて

車いすが製作されています

 

 

車いすを大まかな分類にまとめてみました、小分類に関しては分類というより車いすの機能ごとの分類です、この様に一般的に多く利用されている物から特別な用途に使用されるものまでと、多くの種類があり私がまだ知らないような物もあると思います

現在の車いすはいくつかの機能を組み合わせた多機能型がおおく、いろいろな方のニーズを満たせるようなモジュール型と呼ばれるものが多く利用されている気がします。

 

 

※各車椅子の写真等がなかなか見つける事ができなので、見つかり次第

随時更新したいと思います。