メンテナンス・ノート

 

車椅子のメンテナンス、リクライニングレバーのワイヤー調整で未然に故障を防ぐ方法

 
 

リクライニング用のレバー、このレバー(ワイヤー)を調整する時に考える事。

このレバーは介助用ブレーキとは違い力強く握る必要はない、ロックが解除できれば

問題は無いのだから

 

しかし、いろいろな人が使用する車いす、時にワイヤーが切れてしまったりレバーが

折れてしまう、またはワイヤー取り付け部が必要以上に引っ張られ変形してしまう事で

リクライニングのロックが解除出来なくなってしまう事があります。

 

今回はワイヤーを調整する事でこういった故障を未然に防ぐまたは減らす方法です

その方法は「レバーを握った時に最後まで(グリップに当たるところ)まで握れるように調整する」です。

そうすれば力強く握っても故障しにくくできます。

 

 

下の写真のようにレバーとグリップに隙間が開くように調整してしまうと

リクライニング操作時にレバーに力が掛かってしまいます。

 

 

 

なぜ、このような故障が起きるのか

先ずは、なぜこのような故障が起きてしまうのか、それは

強く握りすぎ 

 

では何故そう言った状況になってしまうかと言いますと

リクライニング操作をするときはレバーを握ったまま操作する必要があります、それと

同時にバックサポートを起こす動作または倒す動作が加わり任意の位置にきたらレバー

を離す、 これがリクライニング操作を行う時の基本的な流れになります。

 

リクライニング操作をする時に自転車と同じブレーキレバーを握った両手でバックサ

ポートを持ち上げようとすると、背もたれにかかっていた重みが操作者(介助者)の腕

にかかってしまい、自然と握る手にも力が入ってしまう状況になります

するとワイヤーやレバーには必要以上に力が掛かってワイヤーが切れたり取り付け部や

レバーの変形や破損が起きます

 

これを防ぐには

 

・バックサポートを肩で支えながら起こす、または倒すようにする

・強く握らないように意識する

・ワイヤーを調整してレバーをいっぱいまで握れるようにする

 

最近の車椅子はダンパー(緩衝器)という物を使用し介助者の負担を軽減する物も

ありますが、しっかりと意識をして操作する取り扱いについて学ぶ事が重要です。

 

以上 メンテナンスで未然に故障を防ぐ方法でした。

 

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