なぜそんなにも違いがあるのでしょうか
それはキャスターが受ける路面からの抵抗が大きくなるからです
通常、路面の凹凸による抵抗はタイヤが大きいほど小さくなります
車いすですと、後輪22インチや24インチ介助用でも16インチと、前輪のキャスターに比べれば3倍以上の大きさなのでアスファルト舗装の路面や砂利道でも、さほど問題ではありません。
しかし、小さい車輪のキャスターはそうはいきません
まず、車輪が超える事が出来る段差の高さは一般的に車輪直径の1/4と言われ、車輪が小さいほど超えられる段差の高さも低くなっていきます
そうなると少々の凸凹も大きな抵抗になり、車いすを押すのに大きな力が必要となりま
す。
介助者が車いすを押しているときの力のかかり方
では、押しているときの力の掛り方を考えていきましょう。
介助者がハンドル部分を持って押すと車いすは前に進みます。
その時、後輪車軸を中心にフレームが回転する力も同時に発生し前輪キャスターを地面に押し付けます、平坦な路面の時は前輪のキャスターが受け止め
車輪がスムーズに回転することで路面との抵抗が少なくなり、
車いすは進行方向に進んで行きます。
段差や砂利道など障害がある時は(前輪を上げないでも進める程度)、車いすを押すのが重くなる為、介助者の押す力も大きくなります。
すると前輪が段差等でスムーズに回転しないため路面に押し付ける力を
上手く逃がす事が出来なくなります
路面が柔らかい時は、前輪が地面に食い込み前に進むのが困難になるでしょう。