タイヤのメンテナンスについて3回目の投稿です
今回はタイヤの機能または性能で重要になってくるグリップ力
車を前に進めるためには、しっかりとタイヤが路面をとらえて
エンジンの力を逃がすことなく伝える事が必要で
凍った路面のようにタイヤが滑ってしまうと車は前に進みません。
車椅子もまた、タイヤのグリップ力が必要です
介助者が押して使用する場合はさほど支障はないでしょう
ただ、利用者自身で漕ぐ場合は
タイヤが滑ってしまっては前に進む事が出来ません。
意外と見落としてしまう項目です、しっかりと点検しましょう。
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タイヤの点検③(タイヤのグリップ力)<
タイヤのグリップ力と言っても、何のことやらピンときません
点検してほしい事から説明いたしますと
タイヤの表面がプラスチックのように固くなってしまっていないか
表面がツルツルしていないか
これを触って点検していただきたい。
タイヤが紫外線などで劣化してゴムが硬くなっていきます
特に車椅子で多く使用されているグレー(灰色)タイヤは黒いタイヤと比べて
その影響が大きいと言われています
点検時にタイヤの溝がある物でも触ってください、
特にノーパンクタイヤ
普段のメンテナンスもする事がなくパンクもしません、ですがゴム
少しずつ劣化し、最後はタイヤが割れて走行不能なんてこともあり得ます。
・グリップ力が無くなると起こる事3つ
実際にグリップ力が無くなる(タイヤが滑りやすくなる)とどのような
危険が潜んでいるか考えていきましょう
1つ目
移乗の時、ブレーキを掛けていても車椅子が動く、動いてしまう事がある。
2つ目
上記に伴いブレーキを強く効くよう調整する事により、力の無い利用者が
ブレーキを使いたい時に上手く掛ける事が出来なくなり
ブレーキのかけ忘れによる事故を誘発してしまう。
3つ目
ブレーキを強く調整する事で、車椅子のフレームやブレーキ本体または
車輪に必要以上の力がかかる為、各部の変形や破損につながる。
まとめ
3回にわたり車椅子のタイヤの点検を紹介いたしました、紹介した点検は
時間もさほどかからないので、空気を入れるタイミングで実施すると効率的です。
故障を直してください、部品を交換してくださいとは言いません
メンテナンス不足で事故が起きる前に、異変やいつもと違うなどの違和感に
気づいていただきたい。
私は定期的にメンテナンスすることで、突然の故障を減らす事ができ
車椅子などの福祉用具が長く使えると思います
そして車椅子利用者や介助者の負担軽減につながるのではと思っています
ぜひ出来る事からチャレンジしてみてください。