車椅子の主なメンテナンスの1つに、タイヤの空気圧調整があります
自転車と同じように空気入れを使って空気を入れていくのですが、いったいどの位入れればいいのだろうか
この位かな?? タイヤが硬くなったからオッケー
あくまでも入れる人の感覚に任せている、なんて事が多くあります
私がお付き合いしている施設も、「空気圧は入れる人の感覚に任せています」
結果的に、ほとんどの車椅子が空気圧不足の状態で使用されており、パンク修理に行くと毎回といっていいくらい
空気を入口(バルブ)は傾いており、チューブがタイヤの中でぐしゃぐしゃになってしまい、中からゴムの黒いカスがたくさん出てきます
これは典型的な空気圧不足での使用が原因です
この施設では空気は定期的入れているようですが
適正空気圧になっていない、
やはり適正空気圧にする為にはタイヤの空気圧計が付いた空気入れを使う事で
比較的簡単に調整する事が出来ます。
空気圧計(ゲージ)付、空気入れとは、写真のように空気入れに数字の書いてあるメーターのような物が付いています。
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タイヤの適正空気圧はどの位
タイヤの適正空気圧は使用しているタイヤによって違います
その確認方法は
タイヤ側面に記載されていますので、そちらを見て確認しましょう
写真のタイヤの場合は
【345-515kpa (50-75psi/3.4-5.1BAR)MIN-MAX】
となっております
数字がたくさんありどの数値を使うのかよくわかりませんが、空気圧を表す単位によって表記方法が違います
空気圧計の表記単位を確認して同じ単位の数値を読むようにしましょう
この写真の場合は
【kpa】の場合 345~515
【psi】の場合 50~75
【BAR】の場合 3.4~5.1
この様に読み取り、この間になるよう空気圧を調整します
※私はいつもMAX側の値に近い数値に調整してくださいと、お願いしています
その理由としては、難しい話になりますが
使用しているバルブ(虫ゴム、MPプランジャ、)によっては、空気入れに表示される圧力が実際にチューブに入っている空気の圧力より少なく表示されます
約130kpa 少なく表示されます
これを施設のスタッフに説明しても負担が増えるだけですし、何十台もの車椅子を使用しているわけですから、どの車椅子にどのバルブかなんて覚えてられません。
なので高圧側に調整すれば、130kpa少なくても適正空気圧の範囲には収まります。
まとめ
車椅子のタイヤの空気圧を適正空気圧にする事は、車椅子を利用する上では重要です
しかし、実際の現場では多くの車椅子は適正ではない空気圧で使用されている事が多く
そのような状況でも事故もなく使用している施設や病院はたくさんあり、職員の方々の努力には驚かされます
今回は空気入れをご紹介いたしましたが、最近の車椅子はタイヤの細い高圧タイヤが使われる事が多くなってきました
力の弱い人では適正空気圧まで入れ切る事が出来ない事もあります
そんな時は、ノーパンクタイヤの車椅子をご提案するなど、私たちがレンタルや販売をした後のメンテナンスの事も含めてご提案していく必要があると私は思います。